えぇ―と、
過去のブログ(KM90①②)を見て頂きレストアの依頼を頂きました 😛
今回は岡山県からです。
(有難う御座います)
TY80をレストア中でしたが、お客様優先で(^_-)-☆

依頼内容は基本純正に近付けたいとのことですが、
欠品パーツについては汎用品で考えるとのこと。
(パーツ類はお客様支給で進める予定です)

カワサキ KM90 1979年?(後期型)
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作業は気になるエンジンから、
お客様の情報では、実働ですが中速~高速付近でもたつく感じがあるとのことでした。

現状確認の為、エンジンを始動しますか・・・
コンプレッション9kg/cm2、点火プラグもOK。
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クランキング2回、スイッチON、一発始動です。
アイドリングは問題なし、吹き上がりも良いですが、
少しピストンの首振り音が出ているのと、高回転域で頭打ちを起こしている感じですかね?
(試乗していないので明確ではないです)

灯火類は、
ウインカーとヘッドライト(下向き)はOKですが、他はダメです 😉
ストップ/テールランプは球切れ、
ニュートラルランプもスイッチはOKなんで球切れと思います。
ホーンは交換ですね。

続いて点火時期を確認して起きましょう。
あまり影響のないレベルですが少し遅れてます。
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一次圧縮ですが、
これはオイルシール交換ですね 😥
ケース下部にオイルが溜まってます。
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次はキャブレターです。
少し汚れているので清掃して完了としましたが、
念の為、ジェットの番数を確認するとメインジェットが#95
サービスマニュアルではSTDが#75です???
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ほんでジェットニードルのクリップ位置が5段目です?
排気量が上がってるのかな?
もしエンジンがノーマルなら、ガソリンが濃くて高回転で頭打ちを起こし、
エアークリーナーを取り付けると中速から上が回らないと思います。
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とりあえずキャブレター完了。
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気になるのでエンジンを確認します。
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あらら、焼き付いてますやん 😥
(ピストンはφ47mm、ノーマルでした)
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シリンダーにもピストンのアルミ片が付着してるし”(-“”-)”
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本来なら、オーバーサイズにピストンを入れたいのですが、
ピストンが手に入るのかな???

オイルシールが入手出来たので、
交換は、シール側面に穴を開けてL型フックを差し込み引き抜きます。
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交換完了です。
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右側は写真を撮るのを忘れてました 😉
オイルシールとクラッチ(フリクションプレート)は交換済みです。
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部分的に腐食が深く苦労しましたが、
カバーは鏡面仕上げで・・・
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ピストンは入ってませんが、エンジンは仮組して完了です。
ピストンはeBay等で販売されているの確認しました高価です。
O/Sにするか、KM100用のピストンを入れるか、
お客様の方で検討して頂くことにしました。
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