新年明けましておめでとう御座います。
今年もよろしくお願い致します。
新年早々、私の中で信じられない事が・・・
開業準備をしていた1年半前、ころブログを見て頂いてた方より、
KM90について、レストアの問い合わせがありました。
住所をお聞きすると、なんと東北宮城県から・・・
往復の陸送費だけでも大概なので、再度検討頂くことで話は終わったのですが、
昨年12月、バイクを送りますとの連絡が?????
いやいや、
こんな遠く離れた見ず知らずのバイク屋にレストア依頼を頂けるなんて、
バイクが届くまで半信半疑でしたが、本当に届きました 😛
(信用頂き有難う御座います)
カワサキ KM90 1976~1978年製
困ったことに、
近くで見ると筆塗りとか錆はありますが、40年前のバイクとしては極上です。
ハードルの高い位置からの作業なので、私の技量でお客様が納得頂けるか不安です 😥
でも、私失敗しないんで・・・
(最後の一行は作業中に問題があれば削除します 😉 )
では、とりあえずエンジンから、
少し試走させて頂きましたが、
アイドリング/吹き上がりも問題なし、クランク/ピストンからも異音はありません。
私の保有しているミニトレ80より加速も良いです 🙂
特に問題なさそうですが、
圧縮と点火時期は確認しておきます。
圧縮は9Kg/cm2以上あるのでピストンリングは大丈夫でしょう?
(黒文字盤がKg/cm2相当)
点火時期もドンピシャです。
作業に入る前に純正パーツの確認をしましたが、
出るのはエンジンガスケット類だけ、
車体関係のパーツ(リム/ヘッド、テールライト/ウインカー等)は全く出ません 😥
じゃ、作業に取り掛かります。
化粧直しの為に腰上をバラさないと駄目なので、
ピストン/シリンダーとクランクのオイルシールは確認しましょう。
ピストンは3箇所ぐらい強く擦れた跡が有りますが、
耐水ペーパーで磨けば問題ないレベルと思います。
シリンダーは良好です。
ピストンリングの摩耗は合口隙間で0.5mmぐらい、
おそらく許容上限と思いますが、
圧縮がしっかりあるのでこのまま使用します。
続いてクランクのオイルシール。
左は2ストオイルがべっとり、微妙に圧縮漏れを起こしてます。
想定内だったので左右とも交換しました。
その他、特に問題なさそうなのでブラストを行いましたが、
鋳込みが悪いのか腐食によるものか?ですが、
塗装が剥がすと部分的に荒れてます。
ガラスビーズ処理後、
エンジンを仮組、
ピストンはこんな感じです。
キャブレターもチェックして、
仮組終了。
左右エンジンカバーはお客様のご要望で塗装を行いました。
画像は綺麗に見えますが、
凹凸が深いので仕上がりはそれなりかな・・・?
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