時々、
エンジン単体/キャブレター単体の修理依頼を頂くのですが、
車体取り付け後に不具合が発生すると、
トラブルの原因になるので一度はお断りするのですが、
何とかして頂きたいとのご要望で・・・
持ち込み頂いたのはカワサキKDX200SR(1993?年)のエンジンです。
症状は白煙が多い為、
お客様の方で確認したところ右クランク軸にガタがあるとのこと。
気になるので私も確認します。
クランクベアリングの破損ですね?
クランク軸が振れオイルシールのリップに隙間が出来てます。
左側クランクベアリングは大丈夫みたい?
クランクケース内はミッションオイルが溜まってます。
ピストン(シリンダー)も限界ですね、 😥
じゃ、クランクケースを割ります。
何回やってもケースが破損しないか気を使う作業です。 😐
問題のクランクベアリングを外します。
前後/左右 1mmぐらいのガタがありました。
事前にパーツは注文してたので、
ちゃっちゃと組立ます。
まずはオイルシールから、
クランクベアリング挿入。
クランクケース合体。
ミッション/クランクもスムーズに回ってるので腰下は大丈夫でしょう。
次は腰上、
排気バルブ(KIPS)は無視しようと思ってましたが、
オペレーションロッドを動かすと右バルブが動いてません?
仕方ない排気バルブも分解、
大変なことに、左右バルブの上部軸が折れピニオンギアも削失してます。
困りました💦
メーカーに確認するとバルブは廃盤です!
(KDX200Rの左バルブはあるようですが)
どうするかお客様と相談させて頂きます。
相談させて頂くと、
この2台から部品取りして下さいとのこと。
マジか!
2台の内1台は同様に排気バルブは損傷してましたが、
もう1台からは無事パーツを取り外すことが出来ました。
バルブを洗浄して、
ピストン/シリンダーも部品取りエンジンの方が程度が良いので入れ替えます。
但し、年式によりピストン吸気側の加工形状が異なります!
まあ、シリンダーごと入れ替えるので問題はないでしょう?(知らんけど?)
ピストン取り付け後、
排気バルブ組み込み後、
(合わせマークがあるので要注意です)
シリンダーを入れて、
完了です。
間違ってはないと思いますが、
問題があればご連絡下さいってことで 😉