ショップオープン後、初めての仕事を頂きました。
KM90をビンテージモトクロスレース用に仕上げます。
サビが酷く、なかなか手強そう 🙁
まずはエンジンから、
プラグのスパークを確認、キースイッチの配線はカットされているので、
そのままキックすれば火花が飛ぶはずなのに何回キックしてもダメ、
ジェネレーターカバーを外し、ポイントを確認したが問題なさそう?
再度、キックすると何回かに1回小さな火花を飛んでます。
配線の接触不良を思いプラグキャップ内をコネコネ清掃、しっかし火花が飛びました 😀
ちょっと気になるのが、
プラグを外しているのに何故かキックが重い?
クラッチ板を外すと、
メインシャフトは軽く廻りますが、プライマリーギヤーが重い?
シリンダーヘッドとシリンダーを外します。
スタッドボルトが錆びててなかなか外れません。
プラハンで100回ぐらい叩いて・・・
あれ?
クランク内にヘドロのようなオイルが、
これが原因でキックが重かったようです。
これってギヤーオイル?
オイル溜りの原因は1次圧縮漏れ?
クランク内に灯油を入れて、
一晩放置しましたが、クランク(オイルシール)からの漏れはなさそうです。
オイル溜りの原因は、キャブレターからの2ストオイル流入ですね。
ピストンには若干の傷が有りますが、
耐水ペーパーで磨けば使用可能と思います。
カーボン除去後、
念のため、ピストンリングの合口隙間を確認。
隙間ゲージで0.4mm、許容範囲上限と思いますが、
そのまま使用します。
クラッチ板は貼り付いて剥がれません 🙁
長期不動車にはありがちのトラブル。
マイナスドライバーでこでると割れそうなので、
ホットガンで温めて慎重に・・・
脱脂清掃後、オイルを塗布して組立完了。
レース用とするので、
オイルポンプは取り外しメクラにしました。
次はキャブレターです。
ロータリーバルブなので外観は綺麗ですが、
内部はタール状のものがべっとり付着 😥
バルブシート内も綿棒にコンパウンド付けて・・・
キャブレターのOH完了。
たぶんエンジンは動くでしょう???
最後はケース類をブラストして、
組み立て完了。
- 投稿タグ
- KM90